鉄玉子は効果あるのか?!鉄分を簡単に取る方法

子育て

皆さんは鉄玉子をご存知でしょうか?

最近は健康志向が高まっている中で、さまざまな健康グッズやサプリメントが注目を集めていますよね。

その中でも、今回は一風変わったアイテム、「鉄玉子」について掘り下げてみたいと思います。

鉄分を摂るのは簡単じゃない!

まず、鉄分について知りたいと思います。

鉄分を取るのは容易いことではありません。

食事だけで補おうと思うと、とても大変なのです。

鉄分の摂取が難しい理由として
鉄分は体に吸収しづらいことが挙げられます。


理想的な食事をしている人でも1日の摂取量は10 mg程度、吸収率に至っては1日わずか約1 mgに過ぎないのです。

大人の場合(18〜64歳)

男性の推奨量は7.5
女性の推奨量は6.5

しかしながら女性の場合は月経があるため、その期間の推奨量は11.0となります。

また、妊娠中にはさらに増えて、以下のようになります。

厚生労働省が推奨する1日の鉄分の摂取量は、
月経のある成人女性で10.5~11.0mg。
妊娠初期・授乳期は+2.5mg、妊娠中期・後期は+9.5mgと言われています

日本人の食事摂取基準2020年版

女性に鉄欠乏が多い一番の理由は月経です。
月経のある女性は毎月約30mgもの鉄分を失うため、食事での補給が追いつかず、男性に比べて鉄分不足になるリスクが高いのです。

また、鉄分は汗でも排出されます
汗1リットルにつき、0.5㎎の鉄分がロスすると言われています。

さらに、フルマラソンなど激しい運動をする人は、足の裏で赤血球を破壊してしまう「ランナー貧血」のリスクがあるので男女問わず、摂取目標値よりも鉄分を多めに摂る必要があります。

子どもの場合(5ヶ月〜12歳)

男の子の場合5〜10mg
女の子の場合4.5〜8.5

子供にとって鉄分はとても大事な要素です!

子どもの鉄分が不足すると、

  • 運動機能
  • 体温保持機能
  • 免疫機能
  • 知能
  • コラーゲンの合成機能が低下

することが知られています。

特に、子どもの場合は、鉄分の不足により脳の発達に支障をきたすこともあるので注意が必要です。

脳の成長スピードは速く、3歳児の脳重量は既に大人の脳重量の約8割に達します。

こうした脳の成長を支えているのが鉄分です。

鉄分が不足すると、脳の神経細胞ネットワークの接合部であるシナプスの成長が阻害され、脳の情報伝達がうまく働かなくなります。

2歳以下の子どもの場合、鉄分が不足した状態が3ヶ月以上続くと、認知能力や運動能力、社会性、情緒の発達などに支障が出るといわれています。

鉄の効果とは?

鉄分は赤血球の生成に不可欠であり、酸素を体中に運ぶ役割を果たします。

そのため、鉄分が不足すると貧血や疲労感が現れることがあります。

また、鉄分は免疫機能をサポートし、健康な髪や肌を維持するのにも必要です。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄がある

鉄分には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があるのは聞いたことがあると思います。

では両者の違いを見ていきます。

ヘム鉄

  • 出典: 動物性食品(肉、魚、鶏卵など)に含まれています。
  • 特徴: ヘモグロビンやミオグロビンなどのヘムタンパク質の一部として存在しています。
  • 特性: 肉類や魚などの動物性食品から摂取されるため、体内での吸収率が高く、効率的に鉄分を補給できます。
  • 吸収の影響: ヘム鉄は、他の栄養素(ビタミンCなど)の存在によって非ヘム鉄よりも吸収率が高まることがあります。

非ヘム鉄

  • 出典: 植物性食品(豆類、穀物、緑黄色野菜など)や鉄調製品(鉄サプリメントなど)に含まれています。
  • 特徴: ヘムタンパク質に含まれない形態の鉄分です。
  • 特性: 動物性食品と比較して吸収率が低く、さらに植物性食品には鉄以外の成分(ファイバーやポリフェノールなど)が含まれているため、吸収が妨げられることがあります。
  • 吸収の影響: 非ヘム鉄は、食事中の他の成分(カルシウムやタンニンなど)や食品の組み合わせによって、吸収率が上下します。

ヘム鉄

ヘム鉄は、「ヘム」という動物性タンパク質に包まれた状態の鉄で、吸収率が10~30%と高いことが特徴です。

また、他の食品と一緒に摂っても、吸収を妨げられることはなく、比較的簡単に鉄分を摂取できます。

※ヘム鉄を多く含む食品には、赤身の肉やレバー、カツオやマグロなど赤身の魚、赤貝などがあります。
魚の血合いはヘム鉄が豊富ですが、メチル水銀も多く含まれているため、妊活中の女性は要注意です。

非ヘム鉄

非ヘム鉄は、

  • 小松菜やほうれん草などの野菜
  • レンズ豆、小豆、大豆、枝豆などの豆類
  • ひじきや青のりなどの海藻類 など に多く含まれています。

ヘム鉄に比べると、吸収率は5%以下と低いですが、ビタミンCを一緒に摂るなど、工夫次第で吸収率を上げることができます。

※非ヘム鉄には一緒に摂ると吸収率が阻害される食品もあるので、正しい知識を持つことも重要です。

鉄分を簡単に摂る方法を伝授!

多くの人は鉄分が不足気味です。

また、鉄分は体に吸収されにくいこと、鉄分には「ヘム鉄」「非ヘム鉄」があり吸収率に違いがあることなどをお伝えしました。
ここからは、不足しがちな鉄分を簡単に摂る方法をご紹介しましょう。

鉄鍋を使う

調理の際に南部鉄器や鉄鍋などを使用すると、食品に吸収されやすい鉄分が溶け出すため比較的手軽に鉄分が摂れます。

ですが今は鉄鍋を使うご家庭も減っているのではないでしょうか?

調理器具を変えるだけで鉄分が豊富な食事へと様変わりするのです。

凄くないですか?

食材に鉄が多いものを使って〜なんて考えなくていいんですよ!

そしてとくに強調しておきたいのが、鉄のフライパンや鉄の鍋(なべ)から補給できる鉄分は、からだへの吸収率や利用率が高い「ヘム鉄という点です。

これもとてもポイント高いですよね!!

鉄玉子を使う

最近は量販店などで手ごろな価格の鉄鍋も手に入りやすくなりましたし、鍋にポンと入れて沸かすだけで鉄分が摂れる「鉄の球」なども販売されています。

鉄の球は玉子型やキャラクターがデザインされたものなど種類も豊富で、鉄鍋に比べると安価です。

取り扱いも手軽ですから、気軽に活用してみましょう。

鉄鍋同様、鉄分が溶け出し、食材に移り、それを摂取することで鉄分補給が期待できます。

こんな商品です↓

卵の形をしているから、「鉄玉子」なんですね!

今はもっと可愛い形もたくさんあるんですよ!

キティちゃんやピーターラビットなど様々な種類がありますよ!

鉄玉子の効果は本当にあるの?

鉄玉子の使用によって、鍋やフライパンに鉄分が溶け出し、それが食材に移ることで鉄分補給が期待できます。

特に鉄不足が気になる方や、肉類を摂取しづらいベジタリアンの方にとっては便利な方法かもしれません。

鉄鍋や鉄卵で実際どのくらい鉄分が取れるの?

調理時のポイント

また、トマトや酢など酸性の食品を使うと、鉄分がより溶け出しやすくなります。

ということは、トマトのスープや煮込み料理、酸辣湯スープなど酢を使った料理は、鉄分を効率的に摂れるということです!

お茶を淹れる際に鉄びんを利用するのもおすすめです。

鉄玉子は、主に鍋やフライパンに入れて使いますが、具体的な料理に使う方法もいくつかあります。

たとえば、炒め物や煮物、スープなど、鉄分が必要な料理に活用することができます。

鉄分を意識した献立を毎回考えるのは手間がかかり、かといってサプリメントはコストがかかります。

鉄フライパンや鉄鍋を調理で使うだけで、吸収率やからだでの利用率が高い「ヘム鉄」が手軽に補給できるなんて、お手頃で助かりますよね!

日頃から家事や育児、仕事で忙しい女性はとくに、鉄フライパン・鍋を使用してタイパとコスパよく鉄分を補給してみてはいかがでしょうか。

まとめ

鉄玉子は、鉄分補給に役立つ健康グッズとして注目されています。

鉄分の重要性や鉄玉子の効果について考えると、使ってみたくなる方も多いのではないでしょうか。

健康な生活を送るために、鉄玉子を取り入れてみるのも一つの方法ですね!

鉄玉子の効果や使い方について、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

健康に気を遣いつつ、美味しい料理を楽しむために、新たな健康グッズの導入も検討してみてはいかがでしょうか?

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